こんにちは
茶禅草堂の岩咲ナオコです。
日々酷暑が続いておりますが
いかがお過ごしでしょうか?
本当にすごい暑さですね。
現在、わたしは山口と京都を行き来した
暮らしをしておりますが
避暑地して選ばれる周防大島でも
日中はとても暑いです。
京都に来ると想像以上の暑さ…
京都の夏は比較にならないくらいと
聞いておりましたがなるほど実感です。
しかし、二十四節気ではもう夏土用。
もう秋がはじまる一歩手前です。
今、にぎやかに鳴いている蝉の声。
夏の風物詩の代表とは言うものの
秋の前触れととらえることもできます。
蝉が鳴き始めると
そろそろ秋が近づいている
この暑さもあと少し。。。
と今日も頑張れそうです。
さて、季節の変わり目の土用期間は
次の季節に備えて養生していくと
よいでしょう。
この暑さを凌ぐために、冷たいものを
摂って体熱を冷ます日々だったと思います。
快適な暮らしを維持するために
クーラーも致し方ないですね。
少しづつ涼性なものから温性なものへと
切り替えていくお茶として
黄茶がおすすめです。
摘み取るお茶も、製法も緑茶製法が
ベースになっていますが
黄茶は「悶黄」という工程を加えて
発酵させています。
「悶黄」とはお茶を乾燥して仕上げる手前で
紙などで包みある一定の温度で蒸らすことで
お茶の発酵を進めています。
これによって本来のお茶のもつ涼性から
やや温性に傾く性質へと変化します。
胃腸にも負担なく
夏の間に冷え切った胃腸を
中庸へと調えて戻してくれます。
やさしい甘みとやや玉蜀黍を焼いたような
香ばしい甘みです。
【平陽黄湯】
黄茶は六品茶の中でもっとも生産量が
少ない分類ですので大変貴重です。
平陽黄湯は浙江省の黄茶です。
かつて清朝時代は皇帝の献上茶として
名を馳せていました。
土用期間は胃腸が弱まりやすい時期です
陰陽バランスのとりやすい黄茶で
残り少ない夏の時期を乗りきりましょう。
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