こんにちは 茶禅草堂の岩咲ナオコです。
いつも茶禅草堂のブログにお越しくださいまして
ありがとうございます。
今日は久しぶりに私が感動したお茶をお話させていただきますね。
台湾茶「東方美人」
=
台湾茶の世界に足を踏み入れたことの
ある人ならば、この美しい響きの名前を
お茶を知らない人はいないでしょう。
「オリエンタル ビューティ」
「白毫烏龍茶」
「五色茶」
など異名もさまざまです。
「ビクトリア女王が愛したお茶」説も
出来上がってしまうほどです。
本当のストーリーに関しては明らかにされていませんが
それだけに魅惑的なお茶と言えます。
私の知る限りでは、ここ15年の間で東方美人の品質は格段に良くなり
フルーティで蜜のような香りは多くの人々に高い評価を得て
高級台湾烏龍茶の位置を占めるまでになりました。
茶禅草堂でも台湾茶の講座では必ずご紹介するお茶の一つですので
お茶が出来上がる頃になると台湾から連絡が入るので日本まで届けてもらっています。
茶禅草堂がご案内している「東方美人」は
一般的にご案内されている「東方美人」とは少し違います。
一般的な「東方美人」は苗栗や新竹あたりで生産されており
「青心大パン」という 品種を使われることが多いのですが
茶禅草堂がご案内する東方美人は文山地区で生産されています。
品種は「大慢種」
文山地区限定の 品種を使用しています。
(生産量はとても少ないです)
(左)青心大パン (右)大慢種
「大慢種」の特徴は、
おおらかなふくらみのある「青心大パン」
の特徴に比べて繊細です。
「シルキー」「なめらか」「繊細」「優雅」
このような印象をうけます。
茶葉の外見からのサイズ感も「青心大パン」に比べ繊細な美しい形状をしています。
まず、口に含んだ瞬間
「蜜の香り」が鼻元をくすぐってきました
そして 喉越しがなめらかなこと。
どこまでもやさしく体内に染み渡っていく感覚を覚えます。
一般的に「大慢種」は「梨香」と表現されることが多いです。
梨のみずみずしい感覚からなのかもしれませんね。
けれども、このたび届いたお茶にはそれ以上の感動を覚えました。
煎を重ねるたびに 、鼻から顔いっぱいに香りがふくらんで
くるのですが、その香りには「まるで香水をまとっているよう」に感じました。
すると
テイスティングをしていた門下生が
「先生、私は人工的なイメージで とらえられてしまいがちな「香水」という
表現よりもはるかに超えるような 感覚を感じます。
もっと洗練された、ダイヤモンドのように 削ぎ落とされたクリスタルなイメージです」
なるほど!
門下生たちは、ここ最近のお稽古で どんどんクリエイティブな表現が
開花 されてきています。
なんと申しましょうか、
「おいしい」
よりもむしろ
「うつくしい味(美味しい)」
を感じるお茶でした。
付け加えて申し上げますと、「大慢種」は一般市場では
他の品種とブレンドして出荷されることが ほとんどなのですが
この度、茶禅草堂にはシングルオリジン で「純大慢種」で届けられました。
「純大慢種」で届けられるんことはとても稀で限定でご案内となります。
よろしければお試しください。
湯温を90度程度まで落ち着かせていれると、香味のバランスがとれて
このお茶の美味しさを引き出すことができます。
2月28日まで
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