30年前に飲んでいた凍頂烏龍茶
- 服部 貴子 (茶禅草堂認定講師)

- 6 日前
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更新日:20 時間前
茶禅草堂のブログに訪問いただきありがとうございます。認定講師の服部と申します。
お昼間でも、すっかりと陽の光が横から差し込み、冬の訪れを感じます。

今日淹れたお茶は、凍頂烏龍茶です。
その凍頂烏龍茶を初めて飲んだ記憶があるのは、30年ほど前の北京在住時の頃でした。コロコロと球状にまるまった烏龍茶はその頃の私には、とても珍しく感じられたものです。
現在も、凍頂烏龍茶は台湾を代表する烏龍茶のひとつですが、時の流れとともに、そのお茶のタイプが変化してきているように思います。
現在は、醗酵が軽く、焙煎も施していない、「清香」のものが多いように思います。
ところが、30年前はそれよりも、醗酵度も少し高めで、焙煎もされていたお茶が、私がいただいていた凍頂烏龍茶でした。
そして、その頃、北京の茶葉博覧会などにいくと、スターのごとく宣伝されていたのが、「高山烏龍茶」でした。
その高山烏龍茶は、茶葉も青々としていて、所謂、「清香」のもので、私にとってはセンセーショナルでした。
現在は、醗酵度が中以上くらいで焙煎を施したものが、「濃香(熟香)」
醗酵度が軽く、焙煎を施していないもの、若しくはごく軽めのものを「清香」と区別して売られているようです。

ドライの茶葉


全て 左が「清香」右が「濃香(熟香)」
清香のものが、お花系の華やかな香りで、爽やかな美味しさです。熟香のものは、ほんのりとした香ばしさと、果実系の甘さを感じます。
お茶も流行によって変化していきますので、昔の記憶だけにとどまっていては、もったいないですよね。時代の変化を楽しめるのもお茶の魅力なのだと思います。
どうもありがとうございました。





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