「佛手」という烏龍茶
- 浄心(岩咲ナオコ)

- 11月7日
- 読了時間: 2分
こんにちは
茶禅草堂の浄心です。
立冬に入りました。
島もストーブの季節に入りました。
心身を温め巡らせてくれるお茶が
恋しくなる時季です。

「佛手」というお茶
台湾茶の一つに「佛手」という烏龍茶があります。
主に台湾北部を中心につくられています。
木柵鉄観音として商品化されていることが
しばしばありますが、「佛手」は品種の一つです。
大陸にも「佛手」品種を使った烏龍茶は
いくつか存在していますので
・閩南地域の烏龍茶(鉄観音系列)
・閩南地域の烏龍茶(岩茶系列)
大陸から伝わった品種と考えられます。

「佛手」のお茶は特徴的です。
以前、台湾の師匠に茶畑を案内
してもらったことがあります。
「佛手」品種は、茶葉のサイズが
とにかく大きいのです。


私の手と変わらないくらい。
子供の手のサイズよりも大きいですね。
大葉種ではないのにこのサイズ感は
びっくりいたします。
台湾「佛手」の製法は
木柵鉄観音に倣い、発酵度が高く
比較的深煎りで焙煎を仕上げています。
柔らかな焙煎香りから
口の中にふわっと横に広がり
余韻にはおおらかな甘みと
微かに残る苦味で全体のお茶の味を
しめてくれます。
寒く固くなってしまいがちな心身を
ふわっと緩めてくれるようです。
仏様の大きな愛でおおらかに
包み込んでくれるような
そんな温かさを感じるお茶に
しばらく日々のお茶になりそうです。





コメント