いつも茶禅草堂のブログを
ご訪問くださいましてありがとうございます。
先日、敬愛する先生から一冊の茶書が届きました。
岩間真知子先生著 明代二大茶書訳注
明代二大茶書 張源『茶録』・許次ショ『茶疏』 全訳注
お茶の世界を深めていくと
お茶の歴史についても触れてみたいと
思うのは自然の成り行きだと思います
中国茶の世界のみならず日本の茶道界においても
お茶の原点を知る上で重要な茶書といえば
陸羽によって書かれた『茶経』です。
陸羽によって著された世界最古の茶書として知られており
唐代の茶文化を知る上では
参考になる書物として知られています。
ところが中国の茶文化は
時代時代によって変化し続けており
茶文化体系は一貫していません。
それゆえに中国茶は豊かな茶文化を
展開してきたとも言えます。
明代はお茶の世界が大きく変化した時代でした。
飲み方や茶道具お茶へのたしなみ方が
唐代の頃と大きく異なります。
その明代の茶文化を知る上で
手がかりとなるのが
張源『茶録』と許次ショ『茶疏』です。
当時に良いとされている産地、
製茶法、貯蔵法、水の選び方、
茶葉の投げ入れ、茶器の選択、
飲み方、客人の迎え方など
岩間先生の独自の研究も盛り込まれ
明代のお茶のある暮らしが
モノクロからカラーになっていくようです。
明代茶文化の影響を受けている
現代茶文化を深く知る上では
参考になる本だと思います。
現在茶禅草堂教室では歴史講座
『人はなぜお茶を求めるのか?
The secret of TEA story』
を開講していますが
中国から世界に広がっていった
お茶の世界をご案内していますが
明代の茶文化をお伝えする上で
受講生の皆様にも参考文献として
ご紹介したい一冊です。
Kommentare