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【静かに夜を思う 中秋節快楽】



ご訪問くださいまして


有難うございます。


茶禅草堂の岩咲ナオコです。



先日は中秋節でしたね。


皆様どのような時間を


お過ごしになられたでしょうか?


今年は海の見える茶禅草堂の茶室から


とても美しい満月を


望むことができました。









皆様の地域でも


お月さまが顔を出し


一緒に同じ月を


眺めることはできていましたら



嬉しく思います。


【静夜思】

牀 前 看 月 光

疑 是 地 上 霜

挙 頭 望 山 月

低 頭 思 故 郷


床に月光がさしこんできた

美しいその光に霜がおりたと思ったほどだ

山をのぞみ月を眺めていると

ふと故郷のことを思い出した


唐の詩人、李白の詩です。


中秋節は、中華民族にとって


家族を囲んで祝う大切な日です。


様々な理由で故郷に戻れなくても


どこにいても照らしてくれている


同じ月を見て お互いの無事を願う


家族や故郷を想う心


昔も今も変わらないのですね。


1000年前の李白の気持ちに


寄り添えたような気がしました。





桂花紅韻をつくりました。


台湾の紅韻紅茶に


浙江省産の桂花をくぐらせてみました。



紅韻紅茶は


金木犀の馥郁な甘い香りをまとい


眼前の水面に照らされた


月光の道のように


その余韻はどこまでも続き


ふっと、どこにいるか


忘れてしまいそうなくらい


幻想的な感覚を味わいました。





お茶は誰もが味わうことのできる


日常に溶けこんだ飲み物ですが


時には、五感を開放させ


時空を超えた世界へ


いざなってくれます。


あるがままである


自然(じねん)であることの


貴さを思い出させてくれる


静かな力(パワー)をもつ


一雫でもある


そう、感じています。




明日も皆様の暮らしに


平和がおとずれますように。


中秋節快楽



茶:桂花紅韻(自家製)

器: sghr_sugawara

杯:atelier_emuni




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