いつも茶禅草堂のブログにご訪問いただきありがとうございます。
認定講師の福岡です。
寒い季節になると
体を温めてくれる岩茶が恋しくなります。
福建省武夷山の烏龍茶で品種も多いのですが
その中でもよく知られているのが
「水仙」と「肉桂」。
どちらも好きなのですが
味の違いを今一度確認したいと思い
鑑定杯を使い飲み比べをしました。
そのお茶の特徴を知るためなので
使う茶器やグラム数などの条件は同じに。
まずは茶葉の外観を見たり香ってみます。
どちらも3gです。
葉をよじった条形で色も似ているので
茶葉だけでの区別は難しいですが
香りに若干の違いがあるように感じました。
(左が水仙、右が肉桂です)
カップに茶葉を入れ
沸騰した湯を注いだら待つこと5分。
時間になったら
もう一方のカップに抽出します。
ここからは時間との勝負。
水色をまずは確認。
時間が経つと濁ってくるので
色彩や透明度を見ます。
茶色・緑・紅のように一色ではないので
自分が分かる色をメモします。
次は香り。
抽出したお茶の香りや
茶殻の香りを嗅ぎます。
温かく立ち上っている時の香りと
温度が下がるにつれ
徐々に変化する香りの違いにも注目します。
水仙は甘さや広がりのような
少し華やかさを感じ
肉桂はコクがあり
スッとしたような香りを感じました。
続いて味をみます。
つい「美味しい」とメモしそうになるのですが
テイスティングなので
甘・渋・濃淡など
味の特徴に意識を向けます。
水仙は柔らかさや甘さの広がり
肉桂は厚みの中に
すっきりさと余韻を感じました。
それぞれで飲んでいると忘れてしまう味の違いを
改めて感じ取ることができました。
美味しく淹れるためには
そのお茶の特徴を知ることが大切です。
テイスティングをすることで
どう淹れたら茶葉の良さを引き出せるか
または、欠点と思われるところを
抑える淹れ方をするにはどうするかを
知ることができます。
こんな実験のようなことも楽しいな
と思うお茶の時間です。
今回のお茶に関する表現は
個人的な感じ方になります。
テイスティング用語もありますので
そちらも参考にしつつ
自分が感じた表現で記憶に残すことも
大切にしたいと思います。
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