茶禅草堂のブログに訪問してくださいまして
ありがとうございます。
「茶禅草堂」 岩咲ナオコ先生と
「ゆきすきのくに」井戸理恵子先生(民族情報工学研究家)
お二人のコラボによる
「秋の養生」をテーマにしたお茶会に行ってまいりました ― 雀入大海為蛤 ―
「雀、海中に入りて蛤となす」 晩秋に海辺で騒いでいた雀が次第に姿を消し、
まるで海の中の蛤になったようだ の意 物事が変化する事に対する、中国の故事だそうで、
寒暖の差が激しくなるこの季節、 体調を壊しやすい事から到来する冬に向かって
体を整えていく必要があるようです。 秋の土用(立秋前の18日間)は急に風が冷たくなり、
肺に冷気が入ることにより、体調を崩しがちだとか… この時期に肺を傷めると後々響く事も多いそうです。 皆様もお気をつけてくださいませ ― 閑話休題 ― 普段はなんでもない会議室のようなスペースが
こんな風に秋の茶席に…
草木の中にメタルの屏風がアクセント
―本日のお茶― 体を温めるお茶として岩咲先生秘蔵の
40年ものの普洱茶(プーアール茶)
年代物の普洱茶にもなると1年ごとに1万円~らしく 単純に40年ものなら 40万!! このお茶は先生が随分前に入手されたものらしいです 「出来の良い年に買っておいて寝かせてればこうなりますよ」
とのこと…
ちなみに上のモノは餅茶といわれ
茶葉を鏡餅のように整形したもの
時にはこんな ↓ キノコみたいな形もあるんですよ
これを、専用のナイフのようなもので適量切りだし
茶壺に入れるんですよ
篠笛の音が流れ、秋らしくしつらえたお茶席…
茶杯も手触りが良く 深めで茶の香りを聞くには絶妙な形 お菓子は良質の素材による井戸先生の手作り 栗きんとん 紫芋の茶巾 栗羊羹 素材の甘味だけでこんなにおいしいお菓子に仕上がるんですね 平素、自分がいかに過分な甘味を摂取しているのか実感しました。 私が座した茶席の茶人は男性でした。 いつも、岩咲先生の細く長い手による美しい茶芸を拝見しているのですが、男性の方の大きくやわらかそうな手から入れられるお茶は、この秋にふさわしく大変あたたかい気が流れて良いな…と思いました。 折に触れこのような空間に身を置き、静かに揺れる湯気を眺めつつ頂くお茶 人間本来の姿に回帰することができるこんな静かな時間が
身にしみて幸せを実感させてくれるのです。
認定講師 吉井 真奈美 記
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