入れるお茶の香味は
心の写し鏡のようなもの
その時その瞬間の心が
お茶の香味にあらわれます。
開ききっていないお茶の香味に、
自分の心が閉ざしていることに
気づかされます。
まとまりのないお茶の味に
心が此処に非ずということを
思い知らされます。
そして
舌の上で残る
クリアなトーンが感じられない味に
「真心」を失っている
その心を読みとられてしまっているかのようです。
罪悪感の中で
何度も淹れなおしてみる。
けれども
淹れれば淹れるほど
求めるお茶の香味は
遠のいていくのです。
今の自分を受け入れる
今のお茶を味わいきる
そこに覚悟をした時
ようやくお茶は
その心に寄り添ってくれるように
なめらかで優しい味に
変化しました。
お茶には
人間の思考で考える
良し悪し
正不正の分け隔ての道理はないようです。
常に心ふるえるようなお茶の一杯を
求め続けなくてもいい
日常の中のささいなお茶の一杯に
心をかたむけ
今を受け入れる
今を慈しむ
小さな碗の中の世界には
どんな状況でも
全て今を受け入れてくれる
大きな『愛』で満ちています。
道はきっとその先にあるはずです。
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