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茶旅1 ー 貴妃烏龍茶を製茶する ー

更新日:2021年1月24日

茶禅草堂のブログに訪問してくださいまして、

ありがとうございます。


2015夏に実施致しました製茶の旅をレポート致します。


お茶を学ぶにつれ、どのようにお茶が作られていくのだろう?と、思いますよね


台湾南投県鹿谷「凍頂烏龍茶の里」で「貴妃烏龍茶」の製茶を体験させて頂きました。


茶摘み



強い陽射しの中、茶葉が元気に育っています。 7月になるとウンカが飛来し、茶葉に独特の風味を加えてくれます。 日光萎凋 (にっこういちょう)

摘んだ茶葉を大きく広げ、天日干にして水分を飛ばします。




室内萎凋(しつないいちょう)


室内に入れた茶葉を人が乗れるくらいの大きなザルに分けます。




数時間に一度、両てのひらを使って茶葉を優しく揺らします。




揺らしたあとは静かに寝かせます。

この作業を夜中まで繰り返します。

発酵が進むと、室内が花のような良い香りに包まれるんですよ

同じ茶葉、同じ室内条件でも揺らす人によって香りが違っていて

人それぞれの味と香りに仕上がります。




殺青(さっせい)


大きな釜に入れぐるぐる回します。火入れをすることにより発酵を止めます。

仕上げるお茶の目的に合わせて火入れのタイミングをはかります





揉捻(じゅうねん)


火入れをした茶葉を布の中に入れきつくもみ込みます。

布をほどいて茶葉をほぐし、再びきつくもみ込む

これを数時間繰り返します。



この後、乾燥をかけて仕上げとなります。




一人分の量です 👆 自分で作ったお茶ですよ!!感激



作ったお茶をテイスティング

同じ条件なのに、本当に香りも味わいも違っていて

お茶作りの難しさとおもしろさを感じました。




今回は、ナオコ先生の長年のご友人でもある

「老林記茶業」のご主人 

茶人であり生産者でもある林先生のご指導の下、

本場の茶づくりを体験させて頂きました。

林先生は、はじめての私たちにも丁寧に指導してくださり、

また、林先生の奥様やご家族の方々にも

滞在中も何かとお気遣い頂き本当に感謝にたえません

夜中のお茶会では様々なお茶も出してくださり貴重な経験でした。

台湾の方々の温かい心にふれた気がいたします。 製茶の他にも 

茶畑見学  

台湾茶テイスティング

素敵な茶道具のお店

林先生のお茶タイム

林先生の特別講義

素敵な茶館にも行きました。




また今回特別に、

茶禅のお仲間でもあります。

裏千家 准教授 高島宗則先生 共演による

「日台交流茶会」がおこなわれました。

お茶会の様子はこちらからどうぞ

製茶の旅は  茶禅のお仲間とより仲良くなった旅でした。 お茶づくりは力仕事も多く大変でしたがそんな中でも 笑いが絶えず、励まし合ったり協力しあったり こころがほっとする事が多かったです。 一杯のお茶がこれほどの苦労と共にあるという事 だからこそ、この香りと味わいを紡ぎ出すことができるのだと 大好きな仲間と感動を共有できたことがこの旅の一番の糧となった気がします。 私たち門下生の学びの為に、大変ご苦労頂いたナオコ先生に深く感謝いたします。



数年に一度企画されるお茶の旅 あなたもご一緒しませんか? 認定講師 吉井 真奈美 記


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