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認定講師の福岡です。
朝晩の風が心地よく、
虫の鳴き声が聞こえたり、
秋の気配を感じるようになりました。
そのせいか、紅茶を飲みたい気分になっています。
「正山小種」
ラプサンスーチョンという名前の方が、
ご存知の方も多いかもしれません。
産地は福建省武夷山。
中国で最も歴史ある紅茶の元祖で、
イギリス貴族に愛されたお茶です。
1800年代(清代)に軍が茶屋に駐屯した際、
茶作りができずに放置された茶葉をよみがえらせるために、
松の木を燃やして乾燥させました。
その結果、松の燻香が合わさった個性的なお茶として、
ヨーロッパで注目を集めることになったのです。
ちなみに、正山とは武夷山の俗称ですが、
福建語の発音から「ラプサンスーチョン」とも呼ばれるようになったそうです。
正山小種の個性的な特徴は、スモーキーな香り。
以前は独特な燻した香りに、好き嫌いが分かれるお茶でしたが、
口に含むと不思議とまろやかで、甘みと余韻がクセになるのです。
最近では、香りもやわらかでフルーティーさが感じられ、
煎を重ねるごとに甘みが増して心地よさを感じます。
ヨーロッパの貴族たちは、どんな気分でこのお茶を飲んでいたのでしょうね。
そんなことに想いを馳せながら飲んでみるのも、
お茶の愉しみの一つだなと感じます。
そして、先日の岩咲先生のメルマガに、
中秋の名月に月餅と正山小種をいただいた、と書かれていました。
スモーキーな香りと月餅との相性は、とても良さそうですね!
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